熨斗(のし)って何かしらん?

お正月、成人式、十日戎と季節行事がトントントン〜と過ぎ、いよいよ受験シーズン真っ只中!
サクラサク」の声が聞こえるといいですね。


さて今回は、そんなお祝い事に、熨斗(のし)って何かしらん?というお話です。


贈り物をラッピングしてもらう時に、
「おリボンになさいますか?お熨斗になさいますか?」
って聞かれたことありませんか?


「リボン♡!」じゃなくて、ビシッと決めたい時には、まず店で用途を伝えるのが一番かも?
慶弔の種類で、真ん中の糸を結んだ形も色も、よ〜く見るとちがいますよ。


この糸は、水引(みずひき)と呼ばれています。結び方で、「何回あっても良いこと」
「一回限りにしておきたいこと」を表現できるんです。


たとえば出産のお祝い。子宝に恵まれるのは素晴らしいこと、
何人授かろうとありがたいし、おめでたいものですよね♪。


つまり「何回あっても良いこと」。


こういうときには赤と白の紐(水引と言います)を蝶々結びにした掛け紙が使われるんですね。


蝶々結びは簡単にほどけちゃうし、繰り返し何回でも結びなおせちゃう。
この掛け紙にはそんな意味があるんです。
昇進祝いに新築祝い、お中元にお歳暮、または特に意味はないけど日常の贈り物など・・・。
こういうときはすべて蝶々結びの掛け紙が使われているんです。


じゃあ結婚のお祝いなら?結婚が何回もあったら・・・う〜ん(汗)。
一回だけでいいですよね?同じように病気や怪我のお見舞いでも・・・
こんなの「一回限りにしておきたいこと」ですよね!
そんなときには赤と白の紐をしっかりとかた結びにした掛け紙を使います。


かた結びはちょっとやそっとじゃあほどけない。
そんなところから「一回きり」という意味が生まれてくるんです。
ちなみに弔事となると赤白ではなく黄色と白か、
黒と白(地方や仏式、神式などでも変わります)の紐で、かた結びになるんです。
二度と繰り返したくないことですからね・・・。

 
いかがでしょうか?
基本は「何回あっても良いこと」と、「一回限りにしておきたいこと」!
まずはこれを覚えておいて!
しきたりやルールって覚えるのは大変だけど、
しっかりと使い分けられたら、言葉では伝えられない気持ちや意味を伝えてくれる・・・
のしの有無や、表書きの書き方なんかもこれから紹介していきたいと思います。


一緒にマナーについて考えて、贈り物上手を目指しましょ☆